2012年12月15日土曜日

SP compresser入荷

Xotic SP Compressor 入荷です







この「Xotic SP Compressor」は、数多くのギタリストが愛用する、あのROSS Compressorと同じOTA(オペレーショナルトランスコンダクタンスアンプ)を用いて作られたコンプレッサーで、音色にヴィンテージコンプレッサーならではの要素を持ちながら、現代的なコンプレッションサウンドを実現したモデルということです。
コントロールはVolumeとBlend、そしてHi/Lo/Midの切替スイッチを搭載。Hi/Lo/Midはコンプレッションの強さの切替です。また、内部のDIPスイッチでAttackの強さをHi/Mid/Loの3段階で調節できます。
このペダルは、このコントロール系統が非常に特徴的ですね。Volumeは音量、そしてBlendはインプットシグナルとコンプレッションされた音のブレンドという形になっていて、多くのコンプレッサーでは重視されるComp、Attackというパラメーターをあえて3モードの切替スイッチにしてしまったこと。特にAttackに至っては内部スイッチという扱いです。
このコントロールの素晴らしさは、まさにプレイヤー視点で作られているということ。確かにスタジオ向けのコンプレッサーならば、非常に細かなパラメータ設定は有効なんですが、ギター用エフェクターとしてのコンプレッサーの場合、「コンプのかかり具合」「アタックの強さ」は、けっこうおおざっぱな設定とすることが多いんですよね。もちろん、そこまでもこだわるというプレイヤーはいると思いますが、ぶっちゃけ、ある程度強い、中くらい、弱い、と設定出来れば、それ以降は実はそこまで音は変わらない、とも言えるわけです。ギター用のコンプレッサーに限って言えば。
このSP Compressorは、そこを理解している点がまず素晴らしいです。そしてBlendノブ。コンプレッサーをかけた音に、あえて原音をミックスすることで、よりナチュラルなコンプレッションサウンドを得られるというアイディアですが、これもまた素晴らしいです。コンプレッサーはその特性上、コンプレッションを強くかけようが弱くかけようが、音がそのコンプレッサー特有のサウンドに変わる(善し悪しはともかく)ので、Blendノブでそのコンプレッサーの特性の「濃淡」を調整する方が、エフェクターとして音を作るコンプレッサー、という意味では実用的ですね。さらに、Volumeコントロールは最大+15dBまでのブーストを可能としています。
ある意味極端とも言える割り切ったComp、Attackコントロール、そしてこのサイズの中にあえてノブとして追加されたBlendコントロールに、クリーンブースターとして使えるレベルのブーストに対応したVolumeノブ。この形が、完璧にプレイヤーの方を向いているのがとても良いと思います。



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